ホワイトバンド

暫く前から時々コンビニ等で謎なゴムリングを見かけた。随分デカイ持ち物の人がいるなぁゲルマニウムブレスレットの類かしらんと思っていたら、正体はコレの様だ。あぁ、東京タワーのアレかぁ・・・。
趣旨を理解してしまえば私の様な自作スキーな奴には用が無いシロモノだと言う事が解る。
要は色々な意味で「コレってカッコいいでしょ」というイメージを創り、この商品を身につけてもらう事によってホワイトバンドの装着者を増殖させようと言う試み。値段が300円という他国と比べて割高なのも「ファッションを入り口にする」という戦略上、必要なのだろう。これ以上安くすると「チープ感」が漂ってしまうからね。


ところで、関連してネットを漁っていると「うーん・・・」と考えてしまう言及が結構あった。本来主張している内容とは関係無いところで。
例えばこのエントリの一節、

もちろん、主催している団体のホームページにいけば、そのあたりはちゃんと記載してあるわけですけど、
はたして、ホワイトバンド・キャンペーンに乗った人たちの、何割があのページを読んで、趣旨を理解しているか。

コレなんか主催者の読みが正しかった事を物語ってるワケだ。こういった事をキチンと調べないでうかうかと乗ってしまうバカヒトはそもそもこの運動の趣旨なんぞ眼中に無いだろう。そんな奴らをこの運動に引きずり込む方法としてサニーサイドアップの戦略は正しいと思う。この手のキャンペーンをやった事がある人なら「うまい手考えたなぁ」と思うだろう。*1
こんなのもある。

え? 僕かい? 僕はホワイトバンドは買っていないよ、恰好イイとは思うけどね。

最近仕事で忙しいから、ここ一年はほとんどできていないけど、休日に体を使って障害者へのボランティアをするのが、僕のボランティア運動なんだ。

これは更に本筋とは無関係なツボ。糸井重里がこんな発言するかなぁと言うのはおいといて、ジョークとしては良くできてると思う。このフレーズにうっかり同意しちゃったヒトは多分「慈善活動している自分スキー」なんだなぁと。結果重視で活動すると、募金その他で資金を集めてフルタイムのボランティアを雇うという方向に行くだろう。欧米では流石にこっちの方針のボランティアが多いと聞く(ヴォランティアってのは「志願兵」って意味だからね)。
もっとも、何処の団体でも「ネズミを採る猫」は歓迎するだろうけど。*2

*1:ここの話とは関係無いけど、元Blogの別エントリで言及されていた亀井氏の嘆きはまさにこの引用部分の様な事が選挙でも行われた事を指してるのだと思うぞ

*2:あまり妙な働きぶりだと断られるケースもあるらしいけど