無能な宗教家

件の「風刺画事件」はだんだん悲惨な状況になってきた。とうとうテロ屋さんのネタにまでなった様だ。

ロイター通信によると、「イラクイスラム軍」を名乗る武装組織が同日、「駐留デンマーク軍やその他のデンマーク人、風刺漫画を掲載した国の人間を誘拐し、八つ裂きにせよ」との声明をウェブサイトに掲載した。

イスラム各派の宗教指導者達は一体何をやっているのだろう。「風刺漫画の掲載を禁じられない法律である事」と「風刺漫画を掲載するという判断をする事」というのは別次元の話だ。前者には「教導」が必要であり、後者には「刑罰」が必要だ。だからイスラム指導者達はまず「誰が描いて、誰が掲載を決めたのか」を調査して、迅速に該当者の「処分」を命ずるべきなのだ。それをいつまでもグズグズやってるから「犯人」へのフォーカスがぼやけて「政府」や「国全体」にまで広がってしまうのだ。
 テロ屋の動きに負けてしまうと「該当国で風刺画批判運動を行っている有志の人がイスラムの名の下で殺される」という事態になりかねないのに・・・何をやってんだ。