天皇メモの意味

あちこちでコメント書きなぐってるので一応アリバイエントリ。


このメモは2Chで挙げられた「メモ全体テキスト起し」を読む限りでは、裕仁氏が「戦後」についての話題の中で言及した個人的な見解をメモしたモノではなかろうかと思う。結構感情的になっている雰囲気が読み取れるし、富田氏が思わずメモるのを躊躇った「空白部分」にどんな罵詈雑言が隠されていたのだろうか・・・とさえ思える。


あちこちで書いたが当該部分の主題は松平宮司に対する怒りだと思う。つまり、靖国神社の行いがあまりにも腹立たしかったので儀礼的な付き合い以上の接触は持ちたくなかったという事ではないだろうか。
天皇靖国神社参拝が当然のごとくに考えている人も多いと思うが、帝国憲法下では天皇が軍の最高統帥者であったから当然「戦死軍人を祀る社」へ出向くのは義務的行為だったが、戦後になって裕仁氏が「新憲法で自分は軍との形式的関係が絶たれたのだから参拝は義務的行為ではない」と考えたとしてもおかしくはない。伝えられている彼の「法律感」からすれば十分ありうる事だ。
つまり彼的には「家」として儀礼的に勅使は派遣するものの、自分が強いて参拝する理由はないという態度を取ったのだと思う。


問題は、その後。「当代」が参拝しないのは「親父の遺命」なのか、「朝敵神社に参拝するなんてもっての外」なのか、「ゴタゴタは嫌だ」なのか、はたまた「宗旨違い」なのか。彼の考え方はまだ情報公開の時期に入っていないので謎のままだ。