「核兵器」についてのイロイロ

原爆シーズンだからね。

朝鮮民主主義人民共和国行政官Gedol(ヨタ)

「共和国」の現在の体制を維持する為には現実的に見て「不安定な核保有国」にする他ない。
世界の軍事予算の半分を消費してしまうという超軍事大国のアメリカと主体的に対峙するには、もはや「国連」があてにならない事は明白だ。友邦の中国やロシアでさえもはやアメリカを押さえる事はできない。わが国がアメリカの核攻撃にさらされた時に彼らがわが国に代わって報復攻撃をしてくれる事が期待できない以上、わが国が自前で核武装をする事によって「確実に核報復が実施される国」となる以外の道はない。
10年前まではまだ「国際協力による安全保障」というものが現実的な物のようにも思えたが、「イラク侵略」によってアメリカの侵略政策を止める事ができない事が露呈し、しかも今般、中露があまりあてにできない事が判った。これでイスラエルの侵略行動阻止の安保理決議が採択されればまだ中国の事情を察して我慢するという事もできたが、結局アメリカはやりたい様にやっている。もはや他国はあてにできないという事だ。
とにかく、先ず核武装をする。そしてその配布方法を構築する。これでアメリカはわが国を攻撃する場合には「核報復」を覚悟しなければならなくなり、多少は考える様になるだろう。
核武装にはもう一つの利点がある。それは近隣各国がわが国の安定を損なおうとした場合、わが国のエンドロールとして核が使用される危険性を提示できるというものだ。OK、君達の非人道的行為によってわが国は崩壊するだろう。しかしそのときは君らの国民にも多数の被害が出るのだぞ・・・と言う事だ。
現時点でアジア各国を道連れにするだけの装備は整っている。あとはアメリカだな。
こうすれば諸外国はわが国の体制が崩壊しない様にそれなりの援助を続けなければならなくなる。


核武装が完了する前に米日をはじめとする反動諸国がわが国を攻撃して体制を崩壊させるという可能性もないわけではないが、放ってっておいてもこのままでは崩壊は免れないのだから同じ事だ。我々は「できる事をやる」他無いのだ。
まぁ、一応わが国は民主国家なのだから内部圧力によって体制が変更される事もあるだろう。そうすれば外交情勢も変わるかもしれないが、その時はその時で国民の意思表示に従えばいいのだ。だが、今は「その時」ではない。そういうことだよ。

共産党のジレンマ

今年も共産・社民それぞれが「原爆イベント」を開催するだろう。私も一応「はだしのゲン」世代なのでまぁ組合の出席者へのカンパはしたよ。
でもね。
共産党が掲げる「アメリカとの距離を置いた自主外交」を目指すなら、わが国は核武装のオプションを考慮しなければならないよ。上で書いた通り中国やロシアはアメリカの代わりにはならないよ。国際世論も役にはたたないよ。
残念ながら「アメリカの核」を無効化する方法を編み出さない限り、アメリカへの朝貢は続けなきゃいけないって事だ。
もちろん「その為に」中国の軍事大国化を援助して漁夫の利を得ようとするってのはありかもしれないけど、それはかなり危険なゲームだ。

イランの核

これも北朝鮮の例とほぼ同様・・・というか更に切実で、イスラエルに核保有疑惑がある以上、そこと対峙する国家であるイランは核武装せざるを得ない。インドとパキスタンの関係のように。結局、核攻撃を核以外で止める方法が見当たらない以上は核保有国が地球上に存在する限り各国は核を保有するしか無いのだと私は思う。
これは「原爆を支持するかしないか」の問題ではない。私はそう思う。