地球温暖化

私は地球温暖化を防ぐために二酸化炭素排出量を削減しようというプロジェクトの殆どは実効性の無い物だと判断しているが、そもそも地球温暖化の原因が人為的な二酸化炭素の排出であるという主張そのものに微妙な違和感を感じていた。
おそらくそれは地球上の気候が長いスパンで寒冷・温暖を繰り返すものであり、多分これからもそうなるだろうというイメージを持っていたからだ。
で、そのあやふやなイメージに一定の答えを与えてくれる本が、池田ブログでも紹介されてたコレ。

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために

この本は結構有名なので大まかなポイントのみ書くと、
○ここ150年ほどの気温変化は100年につき0.5℃の割合で概ね上昇し続けている
○その原因は実は未解明。現象だけがそこにある。
こんな感じ。つまり「ベースになる長期的気候変動の原因に定説がないのに気候モデルをどーやって作るの?」っていうのがシミュレーション批判の部分。だから彼の主張に反論するには自然由来の長期気候変動を起こしている原因を提示しなければならない。
もう一つの大事な事は上記主張をふまえて「温暖化防止より温暖化適応の対策を模索するべき」と言う点。コレはまぁ自然現象派からすれば当たり前の結論。そもそも高校程度の理科の知識があれば過去には東京だってもっと暑かった時代があった事ぐらい知ってるだろうし。


本筋とは関係ないけど本書の図2.7を見ると、寒冷化はゆっくりで温暖化は急激になっている事がわかる。すると寒冷適応よりも温暖適応の方が生物にとってはキツイ、つまり生物相の変化の原因になり易い・・・と考えるべきかなぁ。
更に関係ないネタ。飲んでたコーヒーを思わず噴きそうになった。

地球誕生以来450億年の年月を経たが・・・(P62)

えーっと、ビッグバンって何時の話だったっけ。