カガクって・・・w

ネタ振り名人の木走氏の書評エントリを読んでの単なる思いつき。引用文の中にちょっと弄れそうなのがあったので。

 たとえば、ニュートン力学では説明できない現象が存在し、それを補完するために様々な理論が考え出されたのは記憶に新しいですよね。もしニュートン力学が科学的であるならば、うまくいかなかったんだからニュートン力学という考え方はダメだったんだ、ということになるわけです。

 しかし、実際はそうはなりませんよね。一般相対性理論が提示されても、ニュートン力学は健在です。学校でも教えます。

 つまり、まったく反証されていないわけです。

 あれは一定のレイヤーでは成立するんだとか、要求精度に収まるから良いんだとか、いろんな言い方をすることでニュートン力学自体は存続するわけです。

 だから、ポパー曰く、ニュートン力学は科学ではないんです(くどいようですが、わたしはニュートン力学に反感をもっているわけではありません。あくまでも、科学か否か、という区別の話をしているだけです。科学ではないからといって悪い、というような価値判断は一切関係ありません)。

まぁ、ある程度ちゃんと教育を受けている人にとってはこの文章は「アフォか」レベルの話で、オリジナルの文章もやはり同程度のシロモノです。が、木走氏の書評を読む限り、コレがこの本の要旨を現している様にも思えます。局所的知見によって論じるとどうなるか、みたいな。
カガク教徒の皆さんには、自分達がカガク的に論じているときには実際に起こる「事象」のサブセットである「モデル」を扱っているのだ*1という事にもう少し気を配って欲しいと私は思います。


とはいえ、面白そうだなぁ・・・コレ。99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)竹内薫氏ってあまり名前に覚えは無いのだけど、書いてるモノを見渡すと結構読んでる様な気がする。

*1:一方、宗教はこのときに「概念的にフルセットの事象を扱う」という方法をとる。そのために「再現性」なんてモンがかなり低下してしまうのが弱点