ニセ科学の「微妙さ」

最近人気の「まん延する○○」の元ネタ。この人NHKの番組でしゃべった事の書き起しで本人承諾済みのモノらしい。内容はリンク先を読みゃ判るが、ごく普通の疑似科学批判だ。
で、普段からカガク教批判をしてる(?)私としては以下の部分に喰い付くわけだ(笑)。

しかし、実は、マイナスイオンが身体に良いという科学的な根拠は、ほぼない、といってよいのです。あのブームは、まったくの空騒ぎでした。大手メーカーまでが、なぜ、その空騒ぎに乗ってしまったのか。きちんと検証しておく必要があります。
いまは、ゲルマニウムを使った製品に、人気が出てきているようです。しかし、実のところ、ゲルマニウムを身に付けたところで、せいぜいお守り程度の効果しか期待できません。

見ての通り「マイナスイオン」や「ゲルマニウム」には少なくともお守り程度の効果が期待できるってコトだ。すると「お守り程度でいいから今御利益が欲しい」って向きは「ダメ元で試して見たら?」となる。


私は本当に必要なのは「非科学とわかった上で利用する」ってコトだと思うのだ。科学というのは宗教と違い適用可能範囲が極端に狭い。従って科学でフォローしきれない部分は非科学で埋め合わせるしかないのだが、応用が効くのが売りの「科学」の衣を纏って応用が効かない「非科学」を語られると「非科学」で「不正な応用」をする過ちを犯しがちなので問題なのだと思う。


関係ないけど、元発言のヒトのBlogでこのネタに関連して「なまはげ」話が出てた。時期的に「赤い服着て家宅侵入を繰り返す怪老人」を例に挙げても良い様な気もするが、見事に触れられないのが笑える。