難しいなぁ・・・な声明文

まぁこんなスカBlogを読みに来るヒトはとっくにチェックしてると思うけど、id:Apeman氏が映画『Nakning』に対して投げられた「妄想的批判*1」を目にして
コレは国辱だ!
と多分に国粋主義的な義憤に駆られて、「日本のネットワーカーはこんなアホばかりじゃないですぅ」という主張をする為に作成した声明文について。

一、南京事件ないし南京大虐殺は否定する余地のない歴史的事実です。私たちは1937年から38年にかけての冬で南京で行なわれた蛮行の詳細については各自の見解を保持する権利を保留しますが、「大虐殺 (atrocity ないし massacre」と呼ばれてしかるべきことはたしかに起きた、と考える点でみな一致しています。

難しい。
この引用部分が私的には同意できないのだ。
まず、私にとって「南京事件」とは「いまだかつて『全体の否定』に成功した事例の無い歴史トピック」ではあっても「否定する余地の無い歴史的事実」とは言い切れない。南京事件は個別の事件の集合体であるのでその全体像がはっきりせず、各論的に「歴史的事実」と言う事はできても網羅的にはどうかねぇ・・・と思うのだ。
もう一つが「大虐殺と呼ばれてしかるべきことはたしかに起きた」というトコロ。個人的には上記の理由から「大虐殺と呼ばれてしかるべき事が起きたのだと推測するに十分な個別事例の蓄積がある」ってニュアンスだと思う。


微妙な違いでしかないと思うけど、コレに目を瞑るのは私の芸風的に難しい。逆に彼の芸風的にはこの声明文の形じゃないと違和感爆発になっちゃうし。
他の2条については完全に支持できるだけに、悔しいなぁw


##追記(020226)
Apeman氏自身のコメントにより、上記末尾部分を全面削除した

*1:当時映画の内容を知る者は殆どいなかった