精をつける

どうも熱が下がらない。こんな時は・・・うなぎだ!
てなわけでふらふらとうなぎを食べに行った。私はうなぎが大好きだ。もっとも、冬場はいつも行くお店で柳川を出すのでそっちを食べる事が多い。しかし、こんな体力消耗した時に、たとえ旬を外していたとしても、うなぎを喰らわないでいらりょうか?
うなぎを食べるとき、いつも私は思う。「うなぎってのは元々はよっぽど不味い食い物なんだなぁ」と。何故かというと、普通に食べるうなぎの蒲焼は油を落とし、やたら濃い味付けのタレを焼付け、更に山椒の粉までぶっ掛けて食べる。ということはそこまでして味を隠さなければならない理由があるという事だ。なんでも大昔はうなぎというのは筒切りにして茹でて喰ったそうだ。それも完全に薬扱い。ソレを今の形になるまで苦心して改良して行った数々の料理人たちの執念には頭が下がる思いだ。おかげで私はるんるん気分でうなぎを食べる事ができる。ありがたや。
さて、ガツガツと至福の時を過ごした私の目に止まったのは空になったとっくり。あれ?どうやらいつもの癖で一緒に酒を注文してしまった様だ。
そうして私は今、微熱と胃もたれの両面攻撃に苦しんでいる。絵に画いた様な自業自得だ。