稲田朋美氏著のオモシロ本

例によって例のトコで見つけたネタ。*1

百人斬り裁判から南京へ (文春新書)

百人斬り裁判から南京へ (文春新書)

ええ、買いましたよ。自腹で。一応訴訟モノについて担当弁護士が書いた本だから、細かいネタがあるだろうし・・・あれ?・・・ん・・・ま、いいや。


そもそもココらへんで判決読むと彼女の反論は噛合ってないぞ。

南京攻略戦当時の戦闘の実態や両少尉の軍隊における任務,1本の日本刀の剛性ないし近代戦争における戦闘武器としての有用性等に照らしても,本件日日記事にある「百人斬り競争」の実体及びその殺傷数について,同記事の内容を信じることはできないのであって,同記事の「百人斬り」の戦闘戦果は甚だ疑わしいものと考えるのが合理的である。 しかしながら,その競争の内実が本件日日記事の内容とは異なるものであったとしても,次の諸点に照らせば,両少尉が,南京攻略戦において軍務に服する過程で,当時としては,「百人斬り貌争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはできず本件日日記事の「百人斬り競争」を新聞記者の創作記事であり,全くの虚偽であると認めることはできないというべきである

http://andesfolklore.hp.infoseek.co.jp/intisol/hyakunin/Kousaihanketu9.htm

紫色にした部分に彼女は傍線を引いて強調しているが、「判断の要点」は赤字にしたトコじゃねぇの?この部分があるから「虚偽であると認めることはできない」ってコトになるんだから、ソコに反論しないと。


まぁ真面目な反論はおいといて、私の個人的なオモシロポイントはP17〜P24あたりのトコ。原告の主張する「事実」を政府側が争わないのはおかしい、と彼女は主張する。争わないと「原告の主張する事実」が「真実」とされるので国益に反するってコトらしいのだが・・・
事実を争った上で認定で負けたらもっと不味いでしょうがw
政府が「真実」を隠そうと邪悪な策動を行った事になっちゃうから、ソレはマズい。だから「必勝の場合」しか争わないだけどしょ?

*1:青狐さんトコからもお客さんが多数来てるしなぁ。ちっとはそっち系のネタも書かんとw