デグーさん教育失敗

で、たまにはデグーさんの事など。勿論あまり参考にはならない話だ。
さて、私はどういうわけかげっ歯類を飼い続けている。最初に飼ったのはご多分に漏れず、ハムスターだ。この子はケージを良く齧った。すごく良く齧った。何故かというと、ケージをガジガジやってると私が気になってしまい、なだめる為に遊んであげたりしたからだ。彼は「ケージをガジガジやると巨人が遊んでくれる」と学習してしまったのだ。
次にモルモットを飼った。ハムよりは長寿命だ。この子は良く鳴いた。すごく良く鳴いた。巨人に声をかけると遊んでくれる事を学習してしまい、最初は「プヨプヨ・・・」と囁くのだが放っておくと「ぎぃいぎぃい!」と叫び始める。なかなか大音響である。
んで次がデグーさん。この子はモルより更に長寿命なので、色々学習するのだろうなぁ・・・と思った。だから妙な知恵を付け無い様に気をつけていた・・・ハズだった。
デグーさんは「歌うアンデスのネズミ」という二つ名を持っている事から解る通り、とても饒舌な子だ。モルモットが同属間で交わす会話の様な鳴き声を始終発している。何かの刺激に対するリアクションは勿論、でかい餌をゲットした時に隠し場所を求めて右往左往する時の悩ましい声、回し車を回しながら発する鼻歌のような声、更には寝言?まで言う。
この「寝言」が曲者で、大抵は「プクプク・・・」といった感じの声なのだが、たまに何か嫌な夢でも見たのか「きぃ!」と金切り声を上げる事がある。何事かとケージを覗くと、彼は何事も無かったかのように惰眠を貪っているワケだ。
問題はこの寝言は彼の普段の物言いとはちょっと違って結構な大音量だと言う事だ。当然私は気になってケージを覗く。で、ある日彼は「きぃ!」と鳴くと巨人がケージの傍にやってくる事に気づいてしまった様なのだ。
そして彼は今ではその鳴き声を「巨人召還の呪文」として活用している。どうやら私がパソコンの画面から身を離した時に呪文を唱えると効率が良いと言う事まで学習した様だ。こうやってキーボードを叩いているときは静かに一人遊びしているのだが、一休みしようと上体を起こすと・・・ほら。
そんな訳でデグーさんは結構頭が良い。彼らを飼育するときはそこら辺もちょっと頭に入れておいた方が良いかもしれない。